映画館 【Lime Light】

ちょっと空いた時間に観た映画。 元気が出るもの、癒されるもの、考えさせられるもの・・。 そんな作品の寸評を載せています。

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感染列島

■感染列島
■製作: 2009年日本
■監督: 瀬々敬久
■主演: 妻夫木 聡
□評価: ★★☆  Max=3

正月明けの4日、市立病院に1人の急患が運ばれてくる。それは、救命救急医の松岡剛が先日風邪の診断をした男性だった。鳥からヒトに感染した新型インフルエンザに類似した症状だが、悪化するうちにエボラ出血熱のような状態になり、やがて多臓器不全を起こして、妻の隣のベッドで死亡してしまう。
そしてみるみるうちに院内に感染が広まり、松岡が敬愛する安藤医師も息を引き取り、病院は戦場と化してしまう。WHO世界保健機関が調査に乗り出し、松岡の元恋人・小林栄子がメディカルオフィサーとして派遣されてくる。しかし、彼女も病原を特定することが出来ず、やがて感染は日本全国に広がってしまう。松岡と栄子は感染源を特定するため、最初の感染者で死亡した男性の妻に会いに出掛け、そこで彼女の父親が海外から一時帰国していたことを知る。

有効な治療法がない新型ウイルスによる感染拡大に戦う人たちの姿を描いたウィルスパニック映画。国内で64万人の死者が予想される鳥インフルエンザパンデミックの脅威が叫ばれる現在にあって、シミュレーションとして警鐘を鳴らす作品だ。脚本と監督は『泪壺』の瀬々敬久。救命救急医役の妻夫木聡、元恋人のWHO職員を檀れいが熱演しているが、二人のラブシーンは大人の女性と高校生のようで、妻夫木には全く合わない。先輩医師に佐藤浩市、看護婦に国仲涼子 、その夫に田中裕二 など硬軟合わせた面白いキャスティングだ。
映画としてはそれなりに楽しめるが、ストーリー的には (ネタバレになるが)最初に発生した国や日本以外の国ではパンデミックになっていない点、病原体を運んだ一時帰国の医師が感染の危険性が一番大きいとされる飛行機で誰にも感染させていない点などに無理がある。また、CG/VFXがなんとも粗雑で、暴動後に立ち上る煙や、銀座や新宿の街並み、病院の外観などが作り物とすぐに分かる。

最後に元恋人が伝える「明日世界が滅びるとしても、今日キミは林檎の木を植える」はなかなか心に残る言葉だが、作家の開高健が好んで使った言葉でもあるようだ(「キミ」ではなく「あなた」だが)。彼の作品の中で、宗教改革を行ったマルティン・ルターの逸話として出てくるのが・・・あるときルターが、「もし明日世界が最期の日を迎えるとしたらどうしますか?」と尋ねられて、「たとえ明日世界が滅びるとも、今日わたしはリンゴの木を植える」と答えた。
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  1. 2009/02/15(日) 20:27:13|
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