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■宮廷画家ゴヤは見た
■製作: 2006年 アメリカ/スペイン
■監督: ミロス・フォアマン
■主演: ハビエル・バルデム
□評価: ★★☆ Max=3
18世紀末の動乱のスペイン。ゴヤは国王から宮廷画家に任命され王家の肖像画を画いて、画家の頂点に上り詰めている。その一方で彼は、社会風刺や権力批判を題材とする版画の製作にも精を出している。ゴヤにとって作品は、人間の本質を描いて、不正や嘘を暴くためのものでもあったのだ。
そんな彼は、家族ぐるみの付き合いのある豪商から、美貌の娘イネスの肖像画を頼まれる。また同時期に異端者狩りに燃えるカトリック教会の神父ロレンソからも肖像画をと依頼される。
ある日イネスが集会で豚肉を食べなかったために、ユダヤ人の疑いをかけられ、異端として捕らえられる。イネスを救って欲しいと親の豪商から頼まれたゴヤは、ロレンソ神父に嘆願。ロレンソは、酷い拷問を受け牢に繋がれたイネスに面会するが、その美しさに神父の立場も忘れて抱きしめてしまう。
『カッコーの巣の上で』『ヘアー』『アマデウス』の巨匠ミロス・フォアマンの19世紀の激動するスペインを舞台に、神父と美しい娘の数奇な運命を描いた最新作。天才画家ゴヤの目を通して、愛、欲など人間の本質を鋭く描き出している。繰り返される愚行の中での右往左往する人間の様は現代社会にも通じ、フォアマンは現代の強烈な社会や人間風刺を狙ったものかも知れない。
キャストは、威厳のある神父に『ノー・カントリー』でオスカー俳優となったハビエル・バルデム、イネスは『スター・ウォーズ』新三部作のヒロイン役で、美しさとともに存在感かあるナタリー・ポートマン。ゴヤに扮するのは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『パイレーツ・オブ・カリビアン』のステラン・スカルスガルド。この豪華キャスト達が迫真の演技で迫り、人間の本質を描く物語を重厚にしている。
よみうりホールの試写会で見たが、DVDよりも大スクリーンの劇場で見たほうが良い作品だと思う。
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- 2008/09/27(土) 09:38:17|
- 映画寸評
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