映画館 【Lime Light】

ちょっと空いた時間に観た映画。 元気が出るもの、癒されるもの、考えさせられるもの・・。 そんな作品の寸評を載せています。

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黄金のアデーレ 名画の帰還

■製作:2015年 アメリカ・イギリス合作
■監督:サイモン・カーティス
■主演:ヘレン・ミレン
□評価:★★★ Max=3

1998年、ユダヤ人のマリア・アルトマンは、ロサンゼルスの小さなブティックを営んでいる。そんなある日、姉が亡くなり、彼女がナチスに没収された絵画の返還をオーストリア政府に要求していたことを知る。オーストリアでは、過去に訴えについて再審理が行われるというのだ。マリアは友人の息子の駆け出し弁護士ランディ・シェーンベルクとともに姉の遺志を継いで絵画の変換を求めることに決めた。その絵画の中には、グスタフ・クリムトが描いたマリアの伯母の肖像画でオーストリアのモナリザ”と呼ばれる名画「黄金のアデーレ」があった。

マリアは、家族や友人・財産の全てを失った故郷オーストリアに戻る気はなかったが、ランディの説得もあって伯母の面影追ってウィーンに向かった。そこで自国と父の罪を償おうとするオーストリア人ジャーナリストのフベルトゥス・チェルニンと出会う。マリアは、彼とランディの力も借りて伯母が描かれた絵画の返還をかなえようと決意する。しかし、返還を決定する審問会は、マリア達が提出した新たな証拠を却下して返還を拒否する。残る道は裁判だが、180万ドルという法外な預託金が必要で諦めざるを得ない。しかし、9か月も掛けてランディは、法の抜け道としてアメリカで訴訟を起こせる道を見つけ出す。

ナチスに奪われたグスタフ・クリムトが描いた世界的名画をめぐって実際に起こった裁判の実話を「マリリン 7日間の恋」のサイモン・カーティスが、ヒューマンドラマとしてメガホンを取った。
実在の主人公マリアをオスカー女優ヘレン・ミレンが好演、駆け出し弁護士役にカナダ人俳優のライアン・レイノルズ、オーストリア人ジャーナリスト役には、ダニエル・ブリュールが扮している。
オーストリアとアメリカの二つの国、ナチス占領時代と現代の二つの時代を行ったり来たりしながら、審問会や裁判の行方に期待を持たせ、時にはハラハらさせながら上手く描き切っている。

わが家にもクリムトの「接吻」の複製品が有ることもあり、興味を持って映画館に足を運んだ。
証拠探しや法廷での心こもった訴えで勝訴するまでのストーリーもだが、アメリカに亡命の為にナチス支配の市内から逃走するスリリングなシーンや、父母や友人との別れや新しい仲間との出会いなどの人間ドラマで単なる法廷ものとは違う味を出していて、見応えがあった。

現在「黄金のアデーレ」は、ニューヨーク5番街の作品所蔵1700点という小さな邸宅美術館「Neue Galerie (ノイエ・ガレリエ)」に展示されているとのこと。
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  1. 2015/12/03(木) 21:49:47|
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らいむ

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