映画館 【Lime Light】

ちょっと空いた時間に観た映画。 元気が出るもの、癒されるもの、考えさせられるもの・・。 そんな作品の寸評を載せています。

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おと・な・り

■おと・な・り
■製作: 2009年、日本
■監督: 熊澤尚人
■主演: 岡田准一、麻生久美子
□評価: ★★☆  Max=3

カメラマンの聡は、親友でトップモデルのシンゴの写真集で一躍有名になり、人気モデルの撮影に忙しい日々を送っている。本当は風景写真を撮りたいという夢があり、今の事務所を辞めてカナダに風景写真を撮りに行こうと計画している。
一方、花屋でアルバイトをしながらフラワーデザイナーを目指している七緒は、勉強のためのフランス留学がもうすぐだ。
同じような年頃の二人は、同じアパートの隣に暮らしているが、顔を合わせたことは一度もない。そしてお互いに壁越しに聞こえてくる生活の音、口ずさむメロディー、フランス語のレッスン、コーヒーを挽く音、キーホルダーの金属音などに関心を寄せ、心地いいその響きはやがて愛おしさを感じさせるようになる。

2004年函館港イルミナシオン映画祭のシナリオ大賞の準グランプリに輝いた「まなべゆきこ」の脚本をもとに、「ニライカナイからの手紙」や「ダイブ!!」の熊澤尚人監督が映画化。アパートの隣同士ながら、一度も顔を合わせたことはない人生の岐路に立つ若いの男女が、お互いの生活音を耳にしながら、音だけで心を通わせていく様子をさわやかに描いている。
主演は「木更津キャッツアイ」シリーズ、『陰日向に咲く』で評価を得たV6の岡田准一と、「カンゾー先生」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し近頃では「アキレスと亀」「純喫茶磯辺」などでしっかりと女優の地位を確立した麻生久美子。脇を、谷村美月、岡田義徳、池内博之、市川実日子ら若手実力俳優と平田満、森本レオ、とよた真帆といった個性派のベテラン勢が固めている。
レトロで味わいあるアパート、花屋、喫茶店などを舞台、岡田+麻生のキャスティングもこの作品にぴったりで、透明感漂う雰囲気とゆっくり過ぎる時間には堪らなく癒された。
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  1. 2009/05/30(土) 16:42:41|
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容疑者Xの献身

■容疑者Xの献身
■製作: 2008年、日本
■監督: 西谷弘
■主演: 福山雅治
□評価: ★★☆  Max=3

ある日、顔がつぶされ、指を焼かれた男性の惨殺死体が発見される。貝塚北警察署の女性刑事の内海薫は、先輩と事件の捜査に乗り出す。死体は富樫という無職の男であることが判明し、薫は被害者の別れた妻で弁当屋を経営している花岡靖子のアリバイを確認しに行く。そして靖子の隣人で高校数学教師の石神が、天才物理学者で難事件解決をしてきたガリレオこと湯川学の大学時代の親友であることが判る。さっそく薫は湯川に事件の相談をするが、湯川は石神が事件に関係していると推理する。

テレビドラマで大好評を得た東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズの長編で、直木賞を受賞した同名小説を「県庁の星」の西谷弘がテレビのスタッフ・キャストを集結し映画化。ガリレオこと湯川を福山雅治、コンビを組む女刑事に柴咲コウ、湯川の親友の天才数学者に堤真一、被害者の元妻に松雪泰子などのキャスティングでドラマを盛り上げる。
堤の演技は流石にしっかりとした役者のそれだが、福山はかっこいいのが目立ちすぎている。事件の鍵を握る元妻役の松雪のかげりのある芝居もまた良い。
推理ドラマらしく、詰め将棋のように展開しながら最後に種明かしとなるが、飽きずにその流れに乗ることが出来た。

  1. 2009/05/23(土) 21:16:00|
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グラン・トリノ

■グラン・トリノ
■製作: 2008年アメリカ
■監督: クリント・イーストウッド
■主演: クリント・イーストウッド
□評価: ★★★  Max=3

朝鮮戦争を戦ったことのあるウォルト・コワルスキーは、妻も亡くなり、子供たちにも邪魔者扱いされ、愛犬とともに隠居暮らしをしている。亡くなった彼の妻はウォルトに教会で懺悔することを望んでいて、妻の理解者であった牧師がそれを勧めに度々訪れるだけでほかに友人もなく、孤独な生活だ。
戦争のしこりもあってアジア人を毛嫌する彼だが、家の周りも東洋人が移り住むようになり、隣家にも難民としてアメリカに渡ったモン族の一家が住んでいる。
その街に住むモン族の不良グループは、隣家の大人しい少年タオをウォルトが大切にするヴィンテージカー「グラン・トリノ」を盗ませようとするが、ウォルトは銃を構え撃退する。その美しく輝いている愛車グラン・トリノこそ、自動車工だったウォルトが1972年にフォードで組み立てに加わった自動車。そして自分がかかわって出来上がったこの製品は、彼の中では強き良き時代のアメリカの象徴だった。
ある日、街で黒人の不良達に囲まれたタオの姉を救ったウォルトは、タオ家に招待され、その家族や親戚に親しみを覚えるようになる。そして、彼はタオに一人前の男になるように伝を頼って大工の仕事に就かせる。

『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりに巨匠クリント・イーストウッドが監督と主演を務めた人間ドラマ。朝鮮戦争に従軍して以来アジア人に偏見を持つ気難しくて頑固な老人が、近所に住むアジア系移民一家との交流を通して、その偏見が徐々に解かされていく姿を描いている。
主人公を演じるイーストウッド以外は隣の少年タオ役のビー・ヴァン、その姉役のアニー・ハーなどほとんどを無名の役者を起用している。
思わず笑いの出るシーンを織り交ぜながら、人種や境遇の違いを超え男として信念を貫く大切さを難しくし過ぎずに素直に教えてくれる作品で、イーストウッド作品の中で一番の出来だと思う。GWの最終日に、素晴らしい作品に出会うことが出来た。
  1. 2009/05/06(水) 16:25:49|
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らいむ

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