映画館 【Lime Light】

ちょっと空いた時間に観た映画。 元気が出るもの、癒されるもの、考えさせられるもの・・。 そんな作品の寸評を載せています。

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オーストラリア

■オーストラリア
■製作: 2008年アメリカ/オーストラリア
■監督: バズ・ラーマン
■主演: ニコール・キッドマン
□評価: ★☆☆  Max=3

英国貴族のレディ・サラ・アシュレイは、第二次世界大戦直前のオーストラリアの北部の港町ダーウィンにやってきた。目的は、牧場経営をしようと渡豪し連絡がつかない夫を捜す為だった。港で彼女を迎えた案内人は、無骨で粗暴なカウボーイのドローヴァー。遠く離れた夫の持つ土地に着いたサラは、何者かが槍で夫を殺したことを知る。亡き夫の領地は広大で、使用人としてアボリジニや混血少年ナラなどが牛の世話をして暮らしていた。サラはドローヴァーの力を借りて、ナラや使用人などとともに1500頭の牛をダーウィンまで引き連れて行き、軍に売却することを決める。

『ロミオ&ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が、オーストラリアの自然のなかでを背景にイギリス女性と野性的なカウボーイとの愛を描いた作品。アメリカとオーストラリアの合作で、主演のニコール・キッドマンやカウボーイ役のヒュー・ジャックマンなど主要なキャストにオーストラリア出身者を起用している。ストーリーの中に霊感の強い先住民アボリジニの老人とその孫の混血少年を登場させて、しっかりとしたものにしている。何よりスケールが大きいオーストラリアの自然が随所に登場し、カメラワークもよい。上映時間が2時間45分でもう終了かと思うとまた盛り上げが・・が何回もあるが、少し長いという感じは否めない。

残念なのは、日本軍の空爆の史実はあるが、映画にあるオーストラリアに上陸してアボリジニを虐殺したというのは事実無根。むしろアボリジニを虐殺、強制移住、搾取したのはオーストラリアに入植した白人たちであり、史実を捻じ曲げた映像化に政治的な臭いがして一日本人としては、最低評価にせざるを得ない。

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  1. 2009/02/28(土) 21:34:13|
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少年メリケンサック

■少年メリケンサック
■製作: 2009年日本
■監督: 宮藤官九郎
■主演: 宮崎あおい
□評価: ★★☆  Max=3

メイプル・レコードの新人発掘部門で働くかんなは、会社をクビ同然で退職しようとしたその日、動画サイトで4人組のパンクバンド「少年メリケンサック」のライブ動画を見つける。画面の中のバンドは、イケメンがベースギターを弾きまくり、絶叫に近い歌と激しいパフォーマンスにファンは熱狂していた。かんなは「これだ」とひらめき、パソコンを持って上司に見せに行く。
反対すると思っていた上司は意外にも元パンクで、彼らとすぐに契約するように指示をされたかんなは、メンバーに会いに出掛ける。しかし、ギタリストに会ってみるとイケメン青年とは程遠い50歳過ぎのオヤジだった。かんなの見た動画は、25年前の解散直前のライブ映像で、メンバーは50代になっていた。会社のサイトへのヒット数は鰻登りとなり、かんなはメリケンサックを売り出すために、実家の回転すし屋の車に乗って、バンドの全国ライブツアーに同行することになった。

クドカンこと宮藤官九郎が4年前の「真夜中の弥次さん喜多さん」以来の二作目として脚本と監督をしたコメディ作品。出演は、かんなにNHK大河ドラマ「篤姫」で人気が沸騰した宮崎あおいが、ベースギタリストには佐藤浩市が就き、コメディでの芸達者さをみせている。そのほかにギタリストに木村祐一、ボーカルに田口トモロヲ、上司にユースケ・サンタマリアなどが出演し、豪華なキャスティングといっていい。
宮崎あおいのハイテンションな演技が目立つが、佐藤の珍しい役どころも面白い。宮藤独特ストレートな台詞は小気味よいテンポでいいのだが、時折回顧シーンなど奇抜な映像が出てくるのは、なんとなく煩わしかった。
  1. 2009/02/21(土) 20:15:39|
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感染列島

■感染列島
■製作: 2009年日本
■監督: 瀬々敬久
■主演: 妻夫木 聡
□評価: ★★☆  Max=3

正月明けの4日、市立病院に1人の急患が運ばれてくる。それは、救命救急医の松岡剛が先日風邪の診断をした男性だった。鳥からヒトに感染した新型インフルエンザに類似した症状だが、悪化するうちにエボラ出血熱のような状態になり、やがて多臓器不全を起こして、妻の隣のベッドで死亡してしまう。
そしてみるみるうちに院内に感染が広まり、松岡が敬愛する安藤医師も息を引き取り、病院は戦場と化してしまう。WHO世界保健機関が調査に乗り出し、松岡の元恋人・小林栄子がメディカルオフィサーとして派遣されてくる。しかし、彼女も病原を特定することが出来ず、やがて感染は日本全国に広がってしまう。松岡と栄子は感染源を特定するため、最初の感染者で死亡した男性の妻に会いに出掛け、そこで彼女の父親が海外から一時帰国していたことを知る。

有効な治療法がない新型ウイルスによる感染拡大に戦う人たちの姿を描いたウィルスパニック映画。国内で64万人の死者が予想される鳥インフルエンザパンデミックの脅威が叫ばれる現在にあって、シミュレーションとして警鐘を鳴らす作品だ。脚本と監督は『泪壺』の瀬々敬久。救命救急医役の妻夫木聡、元恋人のWHO職員を檀れいが熱演しているが、二人のラブシーンは大人の女性と高校生のようで、妻夫木には全く合わない。先輩医師に佐藤浩市、看護婦に国仲涼子 、その夫に田中裕二 など硬軟合わせた面白いキャスティングだ。
映画としてはそれなりに楽しめるが、ストーリー的には (ネタバレになるが)最初に発生した国や日本以外の国ではパンデミックになっていない点、病原体を運んだ一時帰国の医師が感染の危険性が一番大きいとされる飛行機で誰にも感染させていない点などに無理がある。また、CG/VFXがなんとも粗雑で、暴動後に立ち上る煙や、銀座や新宿の街並み、病院の外観などが作り物とすぐに分かる。

最後に元恋人が伝える「明日世界が滅びるとしても、今日キミは林檎の木を植える」はなかなか心に残る言葉だが、作家の開高健が好んで使った言葉でもあるようだ(「キミ」ではなく「あなた」だが)。彼の作品の中で、宗教改革を行ったマルティン・ルターの逸話として出てくるのが・・・あるときルターが、「もし明日世界が最期の日を迎えるとしたらどうしますか?」と尋ねられて、「たとえ明日世界が滅びるとも、今日わたしはリンゴの木を植える」と答えた。
  1. 2009/02/15(日) 20:27:13|
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らいむ

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